自分の意見を持つことが大切

留学するまで

私はスペイン留学を大学生のうちにしたいというのが1つの目標にあったのですが、どこから手を出せばよく分からなかった時にスペイン留学.jpさんのwebサイトを見つけ、zoomでの相談を申し込みました。その際、丁寧に質問にも答えていただき、代行をお願いすることに決めました。

学生ビザの取得までの準備が1番大変でした。私の場合、パスポートの更新もしなければならなかったため、全体的に書類の準備が少々遅れてしまいました。パスポートは多くの書類に必要になるので、取得や更新を早めに行うことをおすすめします。警察署で無犯罪証明書を取得したり、病院で健康診断書を書いてもらったりする必要がありましたが、周りの留学する仲間から情報を収集して効率よく書類を集めることができました。

個人的にスペイン語の語彙力を増やしていれば良かったと1ヶ月経った今実感しています。特に、返事のバリュエーションは話を続けたり、盛り上げたりするために必要だと思います。

また政治や社会問題についてもっと知っておくべきでした。日本ではあまり考えたことがなかった社会問題について、自分の意見を聞かれることがあり、知識がなくて答えられず話が滞ってしまうという経験をしました。出発前から、世界の情勢や社会問題について知り、自分の意見を持っておくべきだと思いました。

語学学校について

⼤学は中⼼部からは交通機関で約30分のところに位置しています。⼤きなキャンパスにはヤシの⽊があり、とても景⾊が綺麗で開放感があります。

私のコースは、9時〜12時まで⽂法の授業、その内15分は休憩です。そして12時〜13時まで会話の授業があります。レベルによっては、会話の授業を⽂化、美術、観光、映画、商業、⽂学を学ぶ授業に変更できます。⼤体１クラス10⼈程度で、国籍はロシア、アメリカ合衆国、アルジェリアが多い印象です。年齢も様々で、18歳から40代、50代の⼈がいます。思っていた以上に⽇本に関⼼がある⼈が多く、授業中に⽇本の話をすると皆興味を持って話を聞いてくれます。

⽉の最終⽇に毎⽉テストがあり、そのテストでクラスが１つ上がるか決まります。全体的な復習なので準備をして臨めばこの点は⼼配しなくても⼤丈夫だと思います。

宿泊先について

私はホームステイを最初の２ヶ月間、その後ピソに移り4ヶ月間過ごします。

全体の留学期間に対して短期間ではありますが、ホームステイを選択して正解だったと思っています。大学での会話は、先生とのやり取りを除くと、スペイン語のネイティブと話す機会よりもやはりネイティブではない自分と同じ境遇のスペイン語学習者仲間と話す機会がほとんどです。スペイン人からスペイン語を習得するには、ホームステイが不可欠だと実感しています。必然的に会話の量が増えるので、初めは文法など気にしてしまい、話すことに抵抗がありましたが、徐々に無くなっていきました。

また、ホストマザーが街についての情報や便利な情報など教えてくれるため、生活もより円滑に送ることができています。そしてスペインの文化を直接感じることができる点が1番のメリットであると感じています。毎日異なるスペイン料理を作ってもらい、一緒にお話ししながら食べています。それが毎日の１つの楽しみでもあります。一緒に料理することもあり、ホームステイでしかできないようなかけがえのない経験をさせてもらっています。

海外での生活について

・14時から店が大体閉まるので、17時以降、再び開店してから買い物に行っています。また、日曜日は基本的にチェーン店やデパートくらいしか開いていません。

・普段はそこまで気にならないですが、夜に工事していたり、クラクションが鳴ったり騒音がすごい時があるので、ノイズキャンセリングのヘッドフォンを持って来てよかったと思いました。

・気候は、夏は最高気温が30度ほど、冬も最低気温が10度ほどで雨がほとんど降らないのでカラッとしており、とても過ごしやすいです。

その他

【持ち物について】

・ごく稀に、クレジットカードがはじかれて使えないことがあるので、少なくとも３枚、異なる会社の物を持って行くと安心だと思います。また、ATMによって現金の引き出しに高い手数料がかかってくるので注意しなければなりません。

・衣服は日本で売っているようなサイズも普通に売っていました。洗濯は基本的に1週間に1回なので最初は1週間分あれば安心だと思います。

・シャンプーやボディーソープは大きいサイズでも１ユーロ前後で購入することができ、日本で購入するよりも圧倒的に安いので生活費はかなり抑えられています。

・食生活の変化か硬水の影響かわかりませんが、スペインに来て1週間後くらいに肌が荒れました。スキンケアは日本で使い慣れていたものを使うことをお勧めします。

・9月の半ばにいきなり気温が下がったため、喉が痛くなり風邪気味な時がありました。日本ではほぼ風邪をひくことがなかったため、いらないかもしれないと思いながら持ってきた風邪薬でしたが、すぐに役立ちました。薬は多めに持って行くべきです。

・ウェットティッシュをもっと持って行けばよかったと思っています。手を洗う所があまりないので思っていたよりも減りが早いです。日本の除菌シートのようなものは見かけないので持って行くべきでした。

【治安について】

アリカンテはとても治安が良い場所だと思います。海外でリュックは危険だとよく聞いていましたが、交通機関の中でも、街の中でも基本的にリュックだけの人が多いです。それでも貴重品を確実に守るために、自分の視野に入る肩掛けバッグを使っています。油断は禁物ですが、恐れ過ぎなくても大丈夫な所だと思いました。

これから留学される方へ

日本での準備段階ではスペインでの滞在にかなり不安を持っていました。文化、環境、そして言語が日本と全く異なるからです。

しかし、周りの人々に支えられながら、その不安をかき消すくらいの充実した日々を送ることが出来ています。日本から遠く離れたスペインで生活するという決断をするには、勇気がいりますが１度踏み込んでみると新しい世界が見えてくると思います。皆さんの留学が素晴らしい経験になることを祈っています！