3回目のスペイン留学は温暖なマルベーリャへ
留学先の都市・学校探し、出発前の準備など
実は私のスペイン留学は今回が3回目。1回目は一昨年のマラガで、セマーナサンタの時期に6週間。2回目は去年のテネリフェで、有名なカルナバルの時期に4週間。3回目の今回こそは念願の「美食の街」サンセバスチャンに行きたかったのですが、そこはスペインでもずば抜けてアパート代が高い所、しかも10月は雨が多く、急に冷え込むかもしれないと分かった時点で、もうすぐ後期高齢者の仲間入りする私としては、まだ暖かい、地中海沿いのマルベーリャに変更せざるを得ませんでした。
なぜスペイン留学.jp を選んだか
私が所属する高齢者ばかりのスペイン語サークルの仲間が、5,6年前にサン・セバスティアンに留学した際にスペイン留学.JPさんのお世話になりました。その彼が「完璧!」と太鼓判を押していたので、私も安心して毎回スペイン留学.JPさんのお世話になっています。
語学学校について(授業、アクティビティなど)
さて、私の留学体験は、これからの人生にスペイン語を役立てるために留学しようとする若い人たちの参考にはなりませんが、学校の雰囲気だけはお伝えできるかな…。
マルベーリャは小さな町ですが、学校は中心地区にあり、市内バスはもちろん、長距離バスのバス停も近くにある交通の便がよい所にあります。3年前にマラガに留学した際、Enforexで充実した授業を受けることができたので、同じ系列なので信頼できるなと思ったこともマルベーリャを選んだ理由です。
夏の盛期には70~80人ぐらいが在籍するということでしたが、私の通っていた頃は、ドイツ、イラン、スウェーデン、ロシア、ポーランド、イタリアなどから40人ぐらいがC2~A1のクラスに分かれてスペイン語を学んでいました。
私は最初、マラガの時と同じB1のクラスに振り分けられましたが、聞き取り能力の弱さを痛感してA2のクラスに変更してもらいました。クラスメイトは、マルベーリャに住むポーランド人女性とロシア人の中年女性2人。ロシア人のうち1人はウクライナ侵略後にスペインに移住した人で、午前中2時限の文法では授業に集中して多くの質問をし、週末にDelleの試験を受けるなど、真剣に取り組む姿勢には大いに刺激されました。マルベーリャはリゾート地なので私のような観光半分の人が多いのかと思っていましたが、20~30代の若者たちも多く、週末にはDelleの試験を受ける人が目立ちました。でも、雨があまり降らないリゾートという土地柄も手伝ってか、学校全体は明るく陽気な雰囲気に包まれていました。
私的には、午前中の文法の2時限は教科書やプリントを使った練習問題で忘れかけていた多くのことを再確認できました。また、午後の対面でのマンツーマン会話の時間は、次々と変わっていくテーマについて頭をフル回転して喋り続けなければならず、久しぶりに充実した時間を過ごしました。なお、私が教わった4人の先生は、B1とA2のクラスでは生徒の能力に応じて話す速度を変えたり、重要ポイントを何度も復唱するなど工夫されていて、教え方を心得た先生方だな、という印象を持ちました。
小旅行について
学校主催のアクティビティで小旅行がなかったため、自分でgetyourguideなどに申し込んで、週末にジブラルタルとモロッコのタンジールに行きました。また、会話の先生に行き方を教えてもらい、バスなどを乗り継いでアンダルシアに多くある「白い村」の一つCasaresに行ってきました。時が止まったような何もない素朴な村で、村内を散策。古いカフェのテラスでお茶をする老人、チュロスを頬張る若い女の子たち、コンビニのような小さなスーパーで買い物するお母さんたち、潮風で傷んだ白い壁のモルタルを塗り替える職人さんなど、ゆったりと時間が過ぎてゆく昔ながらの生活を垣間見られて嬉しかったです。
宿泊先と食生活
妻を帯同しての留学なので、学校近くのピソを借りました。賃貸料はサンセバスチャンよりは安いとはいえ、なかなかの値段でした。しかも、1ユーロ≒180円の時期に遭遇。去年のテネリフェでは、概ね昼夜とも外食をしていましたが、今回はそうは行きませんでした。
スーパーでパン、ハム、チーズ、サーモン、カット野菜を買ってサンドイッチを作り、日本から持参したインスタント味噌汁と一緒の朝食。昼食はタパス・バーやレストランのメヌー・デル・ディーアでおなかを満たす。それでも2人で7000円前後。夕食は、最初はレストランにも行きましたが、途中からは持参したカレーや現地調達のパエジャなどのインスタント食品と野菜サラダなどを、アパートのベランダから夕陽を眺めながら食べて過ごす様になりました。まさにヨーロッパの物価高と円安を痛感させられました。
これから留学される方へ
スペイン語の勉強に関してアドバイスはありません。ただ、授業中に分からないことや質問があれば、外国人同様に”臆せずに先生に聞く”ということだけです。
もし留学すれば勉強以外にも様々な予期せぬ体験をします。またその国の文化や伝統生活様式などに興味を持っていれば、更に知識が深まります。それは、その国に関する理解を深めると同時に、日本を見つめ直すことにも繋がります。このことが留学の成果の一つになるのではないでしょうか。





