3ヶ月のメキシコ留学が自信に
留学するまで
私が留学を決めたきっかけは、大学3年間で学んだスペイン語を最低日常会話レベルまでに上げたいと考え、その為には留学しかないと思ったからです。まずメキシコを選んだ理由は、中南米に興味があったこと、メキシコ出身の友人がいること、そして比較的聞き取りやすいスペイン語が話されているということです。その中でも、世界遺産の街であるためメキシコの伝統、文化を身近に感じられ、比較的安全なグアナフアトで勉強することに決めました。初めはグアナフアトで11週間勉強する予定でしたが、6週目に入ったころ、メキシコの他の場所にも行ってみたいと思い、現地の友人からプラジャ・デル・カルメンを勧められたので、最後の3週間をそこで過ごしました。
留学前は大学で勉強したスペイン語を一から勉強しなおしました。それによって、現地で受けたクラス分けテストでは高得点を取れたので、自分に合ったクラスで授業を始められました。
語学学校について
グアナフアト校
この学校は終始生徒数が少なかったです。生徒数は多い時で約10人、少ない時で2人という感じでした。クラスメイトがいない時は、授業時間が半分になるのでそこに関しては損だと思いました。ただ、この学校の良いところはディレクターと先生たちが本当に素敵で、いつも気にかけてくれたということです。先生との距離はとても近く、友達のように付き合っていました。また、平日は毎日様々なアクティビティが用意されているので、授業後は先生と他の生徒と勉強や遊び、料理をして過ごしていました。
プラヤ・デル・カルメン校
反対に、この学校は生徒数がとても多く、おそらく50人ほどいたと思います。そのため、たくさんクラスがあり、私のクラスの生徒は5人でした。ここでは、先生と仲良くなるというよりも、生徒と授業後を過ごしていました。アクティビティもありましたがグアナフアト程には充実しておらず、一度も参加しませんでした。また、学生のほとんどが全くスペイン語を勉強せずに来ているので、日常生活でも彼らの言語か英語を話して会話していたため、スペイン語だけで生活したい私にとっては彼らとどのように関係を築いていけば良いかと悩むことが多かったです。
宿泊先について
グアナフアト
定年退職された夫婦の家に8週間滞在しました。初めの4週間はアメリカ人のハウスメイトがいました。ホストマザーが作る料理があまり合わず、何度か体調を崩しました。また、料理のバラエティーも少なく、料理に関しては良い思い出がありません。友人のホストマザーはとても料理が上手で、彼女は3カ月間一度も体調を崩していなかったので、本当に運だなあと思いました。グアナフアト校では全てのホームステイ先が学校から10分以内の所にありました。
プラヤ・デル・カルメン
プラヤ・デル・カルメンのホストファミリーはとても素敵でした。お父さんは漁師でしたので、よく新鮮な魚を食べさせてもらえましたし、一度魚釣りにも連れていってもらいました。お母さんはとても料理が上手で、本当に美味しかったです。この家にはたくさん部屋があったのでハウスメイトが3人いました。ドイツ人、フランス人、スイス人でした。彼女達と夜一緒に出掛けたりしました。プラヤ・デル・カルメン校では多くのホームステイ先が学校から遠く、私は毎日35分歩いて通学していました。家によっては自転車を貸してくれます。
これから留学される方へ
留学前はメキシコに行くと決めたものの、「私本当に良くの?」「一人でメキシコに行くの?」「比較的安全というものの、メキシコって大丈夫かな?」「空港まで送迎サービスは時間通り来てくれるのかな」「3カ月一人でやっていけるかな?」等、たくさんの不安がありました。そう思っている人も多いと思います。
しかし、今私が言えることは、迷っているのなら、決心して絶対に行くべきです。なぜなら、行ってしまえば、やるしかないからです。3ヶ月中、何度もトラブルがありましたが、冷静に考えれば解決策が見えてきて、全て自分の力で解決できました。片言のスペイン語でもなんとかやってのけることができました。
今となって見れば、それらのトラブルが自分をすごく強くしてくれましたし、3カ月の経験が今まで味わったことのないほど濃いもので、自信を与えてくれた経験となりました。留学前は不安でいっぱいでしたが、本当に一歩踏み出してよかったと思っています。もし、目的・目標はしっかりしているものの、留学を迷っているのであれば、行って下さい!!!
また、留学前にどれだけ勉強しておくかによって、留学中の伸びは随分と変わってくると思います。ある程度文法を勉強しておくか、あるいは出来るだけ単語を多く覚えておくことをお勧めします。ホストファミリーがスペイン語しか話せない場合が多いですので、きちんとコミュニケーションを取れるように、少し話せる程度にしておく方が良いでしょう。