フラメンコに触れられた留学生活
カディス
(Enfoex カディス提携校 5ヶ月 / 2023年4月中旬〜9月中旬 / ホームステイ)
ホストファミリーの家はカディス市街地(語学学校)から少し離れた場所にありましたが、近くには駅や目の前にCorte ingles (スペインのデパート)があったり、ビーチもあり、風がいつも心地良く、気持ちの良い場所でした。もちろん毎日、学校や家では、スペイン語でコミュニケーションを取らないといけない状況で、色んな話題や状況があり、ネイティブ同士の会話などに入っていくのは大変でしたが、場面ごとの適切な表現を学んだり、自分のフレーズや表現の幅が広がったり、少しずつではありますが自分のスペイン語が向上していきました。
毎週水曜日か木曜日はホストマザーの両親の家に行きホストブラザーらと一緒に昼食を食べていました。また、ホストマザーの両親と近くのペーニャ(ペルラデカディ)やカフェ(パイパイ) でフラメンコのライブを低価格で観に行ったりもしました。また、会場にてカディスの有名なフラメンコアーティストに話しかけてみたり、楽器屋さんやアプリなどを通してフラメンコギターのレッスンにも少し通いました。私が居た時期は春〜夏だったので、カディス県にあるヘレスやサンフェルナドのフェリアにも行きました。語学学校では、先生はカディス県の方々で構成されており、一般的なスペイン語:カステジャーノはもちろん、アンダルシア弁やカディスの文化や歴史に関してもたくさん教えていただきました。非常にアットホームな小さな学校で、ヨーロッパ各地やアメリカからの生徒さんが多く、アジアからはほとんどいなかったです。そのため、学校の責任者の方はより国際色を豊かにするためにも、日本やアジアからももっと来て欲しいと仰っていました。
カディスの滞在を通して、人によっては濃淡はありますが、フラメンコに対する距離感の近さや、プロでなくともフラメンコの動き(踊り)が楽しい時に自然と現れたり、伝統的なものだけでなく、ロックやジャズ、ポップスなどさまざまな音楽にもカジュアルに溶け込んでおり、地元の人たちの視点からフラメンコの楽しみ方や、その他の政治・歴史・文化などに対する考え方を感じ取ることができました。
マドリード
(Enfoex マドリード校 6ヶ月 / 2023年9月中旬〜2024年3月中旬 / 共同アパート)
ピソ共同アパートでの滞在はホームステイに比べてストレスが多かったです。月や週により、人の入れ替わりが激しく、ピソのルールを守らず、アルコール類をたくさん持ち込み、ピソ以外の人をたくさん呼び込み、夜遅くまで騒いだりされている方もたくさんいました。また、清掃の方や他の学生さんに勝手な判断で食料や自分の物を捨てられたりもしました。しかしながら、それも経験として良いものになったと感じています。
一方、語学学校は中国からの方が多く、日本からの方も居たので、カディスに比べてアジア色が強かったです。先生はコロンビアやアルゼンチン(イタリア系)やスペイン各地出身の先生で構成されており、いろんなアクセントをもったネイティブのスペイン語に触れることができました。カディスの語学学校よりもテキストがしっかりしており、より体系的、論理的にスペイン語を学ぶことができました。マドリードの街に関しては、非常に訪れるべき場所がたくさんあり、散歩や買い物や食事が飽きない場所だと思います。東京に近いものを感じました。
カディスやマドリードの語学学校において、スペイン語でフラメンコについて解説しながら、フラメンコの弾き語りで実演する機会を設けていただきました。そのように私の個性や興味を尊重しながら、よりスペイン語を向上させる機会を設けてくたさるような親切で良い先生が多かったです。
まだまだネイティブ同士の速いスペイン語や、内容や分野によっては聴き取れないことも多々あるので、これからも(留学後も)日本でもスペインで学んだことの復習やスペイン滞在を通して発見した自分のスペイン弱点を改善するなどし、スペイン語の学習を継続していきたいと思います。