2024年上半期スペインへの旅行者数が初の4000万人超

増えるスペインへの旅行者

2024年上半期の海外からスペインへの旅行者数が4000万人を超え、4250万人に達したことがスペイン国立統計局のデータで判明しました。

続く高いレベルのインフレ、不安定な国際状況などにもかかわらず、スペインを訪れる海外からの旅行者の数は増え続けています。

海外からの旅行者の数が半年で4000万人を超えたのは初めてで、前年同時期比で13％の増加でした。この結果として、旅行者による出費も前年比で20.5%増加して5550万ユーロを超え、こちらも記録的な数字となりました。

新型コロナウイルスで旅行に行けなかったことの反動で旅行をする人が増えている状況で、スペインの経済や雇用に好影響を与える一方、住居費の上昇などの問題も起きています。

旅行者はどこから？

2024年6月の海外からスペインへの旅行者の数は930万人で、2023年の同時期より100万人増加 (12%増)でした。

6月の旅行者を国別に見ると、イギリスからが群を抜いて多く210万人で8.8%増、次いでドイツが110万人、フランスが100万人、アメリカ合衆国が57万人となっています。

また、数としてはヨーロッパからの旅行者より少ないですが、ラテンアメリカやアジアの国からの旅行者も25.8％増と急増しています。

スペインといえば太陽とビーチをいうイメージが今まではありましたが、スペインの街や田舎の暮らしを楽しみたいなど、海外の旅行者がスペインに求めるものも多様化してきています。

旅行者に人気の場所は？

2024年6月の旅行者で見ると、23.6％がバレアレス諸島を選び、一番人気でした。次に、カタルーニャとアンダルシアがそれぞれ21.5%と14.7％。6月までの累積では、マドリードを訪問したのは約400万人で少なめですが、年間での増加は一番大きく20.4%になっています。

旅行者の消費額は？

海外からの旅行者の消費額も順調に伸びており、2024年6月の海外旅行者の消費額は1237万ユーロで、前年同時期比で16.6％増でした。旅行者1人あたりの支出額は1329ユーロで4％増加、1日あたりの支出額は1.9％増加の196ユーロでした。

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