しない後悔よりする後悔
海外に行く日本人の若者を増やそうと国と民間企業がタッグを組んだり、オリンピックに向けて外国人ボランティアを集めているニュース、外国人労働者受け入れについてのニュースを最近は本当によく見かけます。
さっきニュースを見ていると、「海外留学、2週間未満が急増 就活を気にして長期は敬遠」というタイトルのニュースを見つけました。昨年・一昨年の弊社のスペイン語留学の動向も含めて今日はブログを書きたいと思います。
その記事によると、
”海外に留学した大学の学部生のうち、滞在が1カ月未満の「短期」が3分の2近くを占めることが、朝日新聞と河合塾の共同調査「ひらく 日本の大学」でわかった。金銭的負担や就職活動への影響を懸念して長期留学を敬遠する学生が多いとみられ、大学側は短期留学に力を入れている。”
”18年も14年も回答した大学で比べると、留学の参加者は約6万1千人から約9万人に増えた。増加分の63,4%に当たる1万8千人余りが「短期」だった。「就職活動への影響を考えて長期留学が敬遠される」「学生や保護者の経済的な負担が大きい」と考え、短期留学プログラムの充実に力を入れる大学が多い。”
とのことでした。(2019/3/3 朝日新聞web記事より)
留学をサポートしている弊社としては短期留学の留学生が増えた事はとても嬉しい反面、長期留学生が減ったというのは少し複雑なのが正直な所です…
もちろん留学前にしっかり文法等の基礎を固めてB1・B2レベルスタートで留学される方も少ないですがいらっしゃいます。(ただ数的には本当に少ない!!)
ですが高校・大学からスペイン語の勉強を始めた方であれば小さいときにスペイン語圏に住んでいた、家族にスペイン語圏のネイティブがいる、等と行った稀なケースを除いては〜A2レベルからスタートという方が日本人は圧倒的に多いです。
もちろんこの中には文法はBレベルの方もいますが学校のレベル分けは、読む・書く・聞く・話すの項目の中で一番弱いもの=低いレベルで授業を受ける事になります。作文や読解がB1レベルでできても会話・リスニングがB1レベルなければそれより下のレベルからのスタートになります。
語学は1日や2日、残念ながら少し勉強しただけで身につくものではありません。単語をやっと覚えたと思ってもちょっと目にしなかったり聞かなかったら「あれ、何だっけ・・・?」という経験をされた方や、「この単語がどうしても覚えられない!もう何回も辞書を引きました…」という方もいらっしゃいるのではないでしょうか。
また語学習得にはゴールが無いので「資格を取った!」「DELEに合格できた!」となっても知らない単語や分からない単語・言い回しがあるのは皆さんそうだと思います。日本語もそうですが言葉は日々変化しますしね。
私たちスペイン留学.jpの日本人スタッフも全員、留学経験者で毎日仕事でスペイン語を使っていますがそれでも現地のネットニュースやネイティブスタッフの会話を聞くと初めて聞く言い回しや口語表現など出てきます。
スペイン語は世界で2番目に話者が多い言語と言われていて、英語を習得した方が第2外国語としてスペイン語を勉強したいとお問い合わせを頂く事もあります。一昨年はCAさんのスペイン語留学の問合せが多かったです。すでに業界の最前線で英語を使って活躍しいている方でも
「やっぱり現地の言葉を話せる方がコミュニケーションが取れるし可能性も広がるので…」
「英語ができるのは業界的には当たり前です。あともう1言語できたらライバルとも差がつくし、転職の際も今の会社でも有利なんです」
「中南米行きのフライトはスペイン語が話せる方が有利です」
「話者が英語の次に多いスペイン語が話せれば世界どこに行っても活躍できるので」
とおっしゃる方が多かったです。
学生の方は特に就職活動ももちろん大事ですし、留学が全てとまでは言いませんが学生のうちにできる事の一つに含まれる留学。是非大学の先生のみならず、学生時代に留学経験をしている社会人、先輩、大人の方、周りに留学経験がある方に話を聞いて欲しいと思います。色々な人の意見を聞くのもとても勉強になりますよ。
日本から出て世界の色々な人と話す事で様々な異文化、自分について、日本文化について、日本社会について、それから外国人からみた日本ってどうなのか、日本人のイメージは?ホスピタリティ大国って言われているけど本当にそうなのか。地震が起きた時どうするの?被災地には行ったことある?などなど「こんなこと外国人に聞かれると思っていなかった!」ということを質問される事もあります。バックグラウンドが違う人の色々な意見や考え方に触れる事ができる、これも留学の醍醐味だと思います。
日本を出てみないとわからないこと、気づかない事って意外とあるんですよね。日本って便利だな〜24時間営業のスーパー・コンビニがあるのって日本じゃ当たり前だけど国が違えばそうじゃないんだ・・・とか生活一つとっても違います。
留学して、
「留学した先輩に聞いてはいたけど日本では起きない事が現地では日常茶飯事です。まさに異文化!でした」
「スペイン人は明日できる事は明日やる、というスタンスの人が多かったです」
「スペイン人は日本人のようにせかせかしていない。今日の予定は今日決まります。1〜2週間とかかなり前から遊ぶ予定は入れません。笑」
「あの時もう少しこうしておけばよかった」
「ボキャブラリーを増やしてから行けばよかった」
「日本についてきちんと勉強していくべきだった」
という声はあっても「留学しなければよかった」と、留学自体後悔したという声は聞いたことがありません。
もちろん留学は楽しいことばかりではないですが、留学の手続きや現地情報、わからないこと・不安な事を解消するためにある相談窓口がスペイン留学.jpです。
『百聞は一見に如かず』
『しない後悔よりする後悔』
ニュースを読んで短期でも長期でも本当に一人でも多くの人にスペイン語圏の魅力や「スペイン語通じた♪」というのを是非、現地で実感して欲しいと思います。