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その場で開けるのがスペイン流

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友人や知り合い、他人の家を尋ねる時みんなで食べれるお菓子や飲み物、招待してくれた人が好きなものを手みやげに持って行くことありますよね。プレゼントや贈り物をもらう時、貰ったらお礼を伝えその場で開けないのが日本流ですが、スペインではそうでないのをご存知ですか。

弊社のスペイン人スタッフが「そういえば・・・」と日本に来たばかりの頃のエピソードを話してくれました。

アレハンドロは来日前オーストラリアに留学していました。そこで出会い仲良くなった日本人のご夫婦が偶然にも大阪に遊びにくることになったので、スペイン製の陶器の置物をお土産に買ってご夫婦と大阪で再会したそうです。

オーストラリアではとてもお世話になったそうで会うのを楽しみにしていたそうですが、ご夫婦にプレゼントを渡した時、

「あら、どうもありがとう!」とだけ言って受け取ったプレゼントは椅子の上に置き、「会えて嬉しいわ。本当に久しぶりね、元気だった?今はなにしてるの?」と全然違う会話が始まりとても驚いたんだそう。

・・・ここまで読んで日本の方なら何も不思議に思われないですよね。ですがスペインではプレゼントや贈り物を貰ったら必ずその場で開けます

そして

「ありがとう!ちょうどこんなのが欲しかったの!」

「これ私の好きなブランド!」

「この間ちょうど同じようなのを見ていて気になっていたんだけど買わなかったの、何て偶然!」

などとお決まりのフレーズで返します。 そう、スペインではプレゼントは受け取ったらすぐにその場で開けるんです!そしてプレゼントに対して感想も付けます。たとえそれが欲しかったものでなくても自分の事を思って選んでくれた・買ってくれたことに対して感謝をします。・・・スペインでも社交辞令はあるのです!笑

これまでプレゼントを貰うときは『その場で開ける』のが礼儀だと思っていたアレハンドロ。結局ご夫婦はプレゼントを開封することなく別れたそうで、あのときは何がいけなかったのか、とても考えたそうです。

まさにカルチャーショックですよね。

弊社のオフィスにはスペインや中南米から語学学校の担当者が来られることがあります。その時はたいていどなたも手みやげを持って来社してくださるのですが、皆さん口を揃えて「遠慮せず、開けて良いよ!私たちスペイン人だから!!笑」と言います。 ・・・そうです。日本では贈り物を貰う際その場では開けないということをご存知なのです。なので冗談半分で「私たちスペイン人がいるんだから日本流じゃなくてスペイン流で大丈夫よ!」と言っているのです。

私たちも「いやいや、ここは日本だから開けないよ!・・・って冗談冗談、いますぐ開けるに決まってるよ〜!もちろん一緒に食べるよね?笑」と返すと一気にその場で空気が和みます。

初めて日本に来られる担当者の方は、アレハンドロのように「なにそれ?その場で開けなかったらいつ開けるの?」と不思議そうな顔をされる方がほとんどなのでその方にはアレハンドロが「いや実はね、日本では・・・」と自分のエピソードを交えて日本文化を紹介します。笑

日本とスペイン、プレゼントを渡す日常の何気ないことですがこれも異文化。現地ではもっと「え、スペインってそうなの?日本じゃそうじゃないのに・・・」と思うことたくさんあります。『百聞は一見に如かず』とよく言いますが留学されて帰国された留学生の方はみなさん、異文化体験・経験をされて帰国します。

「たくさんスペインのことを勉強していって頭では分かっていたけど実際に経験したり自分の目で見て触れたりしたら「あ、本当なんだ」って思いました」

「スペインの夜ご飯の時間って本当に遅いんですね、ご飯の回数が多くて太りました!笑」

「スペイン人は人生を楽しむのがうまいなと思います。仕事が全てじゃない。たった1ヶ月の留学でしたが人生観が大きく変わりました!」

現地に行くからこそわかること、経験できるものって本当にたくさんあるんですよね。留学は1週間からでもできるので大学生のみならず、高校生、社会人、主婦、シニアの方でも、もちろん可能です。

少しでもスペイン留学にご興味がある方はお気軽にスペイン留学.jpまでお問い合わせください。