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留学前に知っておきたいDELE検定って?

渡航準備

スペイン語学習者なら一度は聞いたことがあるDELE。

正式名は、Diploma de Español como Lengua Extranjera と言い、スペイン国外ではインスティトゥト・セルバンテスが行うスペイン語の試験のことです。スペイン語の運用能力を外国語として測定するため試験で、スペイン語のみで実施。取得すれば生涯有効でこの資格は国際的にも認められています。

受験目的は?

スペイン語を使って世界で働くため、自分のスペイン語の能力を知りたい、スペイン語を勉強する上の目標にしたいなど、さまざまです。近年は日本国内でスペイン語を使える仕事探すよりもメキシコの方が求人数が多いと言われています。

レベル

試験はヨーロッパ言語共通参照枠MCER(CEFR)に基づき、A1(入門)、A2(初級)、B1(中級)、B2(中上級)、C1(上級)、C2(最上級)の6つのレベルに分かれています。この他、11歳から17歳のスペイン語学習者を対象としたDELE ジュニア・ユース(DELE para escolares)があり、A1、A2、B1のレベルで試験が行われています。

A1(入門)

・スペイン語圏の国々で日常的によく使われれる表現を理解し、使える

・自分の日常生活、自分のことについて基本的な情報のやり取りができる

・話し手がゆっくり、はっきりと協力的に話してくれると、会話ができる

A2(初級)

・自分自身や家族、興味のあること、買い物、仕事など、身の回りや経験したことについて、よく使う日常的な表現を理解し、使える

・日常的なことや知っていることに関して、直接的に単純なやり取りができる、自分の身の回りのことや過去を簡単な言葉で描写できる

・必要に応じて受け答えができる

B1(中級)

・日常生活、仕事や勉強などの知っていることについて、標準的なスペイン語の音声や文章の要点を理解できる

・上記のような分野であれば、たいていの文脈それから状況に対応できる

・自分の興味のあることや知っているテーマについて、簡潔かつまとまりのある文章を書ける、たとえば、これまでの経験や出来事、願望や計画、希望などを描写したり、意見を表現したりできる

B2(中上級)

・抽象的なテーマや、多様なスペイン語で表現されていたり専門的なものでも、経験のある分野なら、複雑な文章や音声の要点を理解できる

・話す相手に努力を強いることなく、どんな相手でも十分に自然かつ流暢に会話をすることができる

・ディベートや分析、意見の説明などを含むさまざまな事柄について明瞭かつ詳細な文章を書くことができる

C1(上級)

・スペイン語の多様性を理解しつつ、言外の意味や相手の態度・意図を読み取り、幅広い範囲の文章と音声に自在に対応できる

・特に苦労することなく、流暢かつ臨機応変に表現できる

・社会、ビジネス、学術といった分野で、状況や文脈に合った適切な表現を使える

・柔軟かつ巧みにスペイン語を操り、複雑な文章を作成したり、文章を構成し整合性を持たせることができる

C2(最上級)

・文章の長さや複雑さ、抽象性、用いられるスペイン語の多様さ、扱われるテーマについての知識の有無、表現上の工夫などに関わらず、見たり聞いたりしたことを実質的にすべて理解し、あらゆる状況に対応できる

・専門性が高く複雑な学術の分野やビジネスシーンでも意味のニュアンスを区別し、文法を正しく用いて、流暢かつ臨機応変に表現できる

試験時期

試験は、5月、7月、11月に行われ、東京、大阪、京都、名古屋などで受験することができます。受験する場所によって、受験できるレベルや開催月が違うため、インスティトゥト・セルバンテス東京のウェブページなどで確認しましょう。

申込み方法

申込みは、インスティトゥト・セルバンテス東京のウェブページから受験申込用紙をダウンロードして記入し、受験料を支払って、その振込証明書と必要書類を郵送します。後日、受験票が郵送されます。

受験料(2018年現在)

A1:8,800円

A2:10,800円

B1:12,400円

B2:15,400円

C1:17,300円

C2:18,500円

A1 para escolares:8,800円    ジュニアユース

A2 para escolares:12,400円  ジュニアユース

B1 para escolares:12,400円  ジュニアユース

試験結果

試験の結果は、試験の約3ヶ月後にDELEスペイン語サイトで確認することが可能で、アカウントの作成が必要になります。合格には60%以上の得点が必要です。合格の場合は、合格証明書が1年以内に郵送されます。

DELEの試験の構成と出題形式

試験は、読解聴き取り文章表現(作文)口頭試験の4つに分かれていて、すべてスペイン語で行われます。試験に関する指示・説明もすべてスペイン語なので、日頃から慣れておく必要があるでしょう。口頭試験は、読解などの他の試験と同じ日に行われる場合と別の日の場合があります。

読解、聴き取りの試験は選択形式で、マークシート方式。文章表現はボールペンで書くので、ボールペンを持っていくのを忘れないようにしましょう。口頭試験は、課題を見て準備する時間が与えられるのでそのときに準備したメモは試験中に見ることができます。

配点について

A1からC1:読解、聴き取り、文章表現、口頭試験で各25点、合計100点満点です。読解・聴き取りのGrupo 1で50点、文章表現・口頭試験のGrupo 2で50点の2つのGrupo(グループ)に分けられ、各分野の点数とグループごとの点数で計算されます。両方のグループで30点以上獲得すると合格(APTO)。合計で60点以上であっても、どちらかのグループの点数が30点に満たないと不合格(NO APTO)になります。つまり、スペイン語の総合力が試される試験です。

C2:出題形式や配点が少し異なり、3つのグループに分けられ、それぞれで20点以上取ると合格(APTO)になります。

DELE受験には試験対策が必要です。ご留学前であれば、大阪と神戸にあるスペイン語教室アデランテで受講可能です。試験官を務めたこともあるネイティブ講師が試験内容、ポイントをばっちりレクチャーいたします。せっかくスペイン語留学をするなら、留学中に受験することもおすすめいたします!